研究内容 Research Topics

組積造構造物の耐震性を向上させる技術的アプローチ Technical approach to improve the earthquake resistance of masonry structures

組積造構造物

  • 世界の人口の約60%もの人々が、れんがやブロックなどを積み上げた組積造と呼ばれる住宅に住んでいる。組積 造の壁は、引張り抵抗が極端に低いために地震の揺れで瞬時に崩壊してしまう。現地で入手できる材料で、現地 の人が自らつくる組積造は、安価なことから低所得者の典型的な住宅として現在でも途上国を中心に建設されて いる。また、組積造住宅と地震が頻発する地域の分布がオーバーラップするので、ひとたび大きな地震が起きれ ばその被害は甚大なものとなる。20世紀の地震による被害者の死因の多くは組積造住宅の崩壊によるものである。